理事長挨拶
ご挨拶
一般社団法人 クリーンレーザー工法協会は橋梁をはじめとしたインフラ鋼構造物の塗装剥離・錆等の除去において、研削材や薬剤を使わない自然に優しい工法を推進する協会です。
現在、日本のインフラ社会において、橋梁等の管理者が頭を悩ませるものが旧塗膜を剥離する際に発生する塗膜クズであり、同時に発生する建設副産物(研削材および剥離剤)の処理量は膨大で、その処理費は多大となるばかりか環境負荷が非常に高いものとなっています。
クリーンレーザー工法協会で用いるレーザークリーニング技術はドイツで開発された画期的なものであり、この技術は既に世界中の産業分野で実用化され、日常的に使用されていることから、その信頼性は既に工業会の各分野が認めるものであります。
クリーンレーザー工法協会では、このレーザークリーニング技術を公共インフラ鋼構造物の塗膜剥離および錆除去に用いることで、持続可能でクリーンなインフラ社会の構築に寄与できるものと考えております。
今後、クリーンレーザー工法協会のレーザークリーニング技術をさらに磨き、発展させることをメーカーとともに力を合わせて取り組む所存です。関係各位の引き続きのご協力、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人 クリーンレーザー工法協会
理事長新川 光浩
協会の目的
社会インフラ鋼構造物の塗膜剥離・錆除去の最先端技術として、レーザーを用いた施工技術の普及発展に関する活動を行い、社会インフラの維持管理に寄与することを目的とし、次の事業を行います。
- クリーンレーザー工法の技術に関する調査及び研究
- クリーンレーザー工法の施工管理者・技能者の研修、養成並びに資格の認定
- クリーンレーザー工法の環境、安全並びに標準化に関する調査及び研究
- クリーンレーザー工法に関する講習会、研修会等の開催
- クリーンレーザー工法に関する国内、外の関係機関との連携協調
クリーンレーザー工法とは
現場作業となる鋼橋の塗替え等において従来行われている「ブラスト処理工法」では、ケイ砂などの研削材を旧塗膜表面に当てて削り取るため、粉じんが飛び散る等の問題点が指摘されており、使用済み研削材の回収・再使用はほとんど困難な状況となっています。その点最新のクリーンレーザーシステムを使用するクリーンレーザー工法は、高出力のレーザー光線が旧塗膜・鉄サビ部分を瞬時に除去し、微粒子を吸引するため、粉じんの飛散や産業廃棄物の発生・ケレン作業中の騒音などが抑えられ、作業環境の改善にも繋がり、現場作業員の負担を大幅に軽減するメリットが期待出来ます。また、これまでケレン作業が困難とされていた鋼橋の狭隘部(狭い場所)等でも、最新のレーザーケレン工法では鋼橋本体を傷めずに鉄サビ・旧塗膜を剥離する事が可能となります。
クリーンレーザーシステムの原理
集光されたレーザースポットエネルギーを金属素材表面の有機性対象に照射すると、エネルギー密度の高いレーザー光を吸収した汚れ・コーティング等の対象は気化(昇華)されます。レーザーはクリーニングに最適なスポットサイズ、及び短パルスにて照射される為、母材への熱影響は最小限に抑えられます。また対象物除去後、レーザー光は金属面より反射して、クリーニングプロセスが終了します。気化(昇華)した汚れは同時にバキュームにて吸引され、フィルターを介して処理されます。
市販の加工レーザー技術の転用ではなく、幅広い分野での導入実績、大手自動車・自動車部品メーカー・民間・運用航空機メーカー等との共同研究実績から、独自の高品質レーザークリーニング用レーザー発振器、レーザーヘッド等を自社設計・製造することでレーザークリーニングシステムの技術優位性を保っています。

クリーンレーザーシステム 6つの特徴
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塗装・錆・ゴム・樹脂・油分などをガス化させて除去、同時吸引が可能
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薬品・ドライアイス・ブラストなど不要の為、廃棄物を出さない
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粉塵・騒音が発生しない、光を使用した非接触なドライクリーニング
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金属素材への傷・熱変化がなくクリーニングが可能
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作業者に優しい軽量ヘッド、反力もなく簡単操作が可能
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低ランニングコスト
製品情報
レーザーシステム【高出力モデル】
1000Wモデルは最速のクリーニング・除去速度を誇る高出力モデルです。モバイルユニットでの 100mファイバ等各オプションも適用可能、インフラや構造物の長寿命化を目的とする保守・メインテナンス、原子力除染等で断トツの効果を発揮します。
機材設置場所から半径100m以上の作業には適しておりません。
複雑な形状の対象物に対して、各種作業に適しています。
厚み1000μ以下の塗膜剥離、錆取り、部材表面クリーニングなど。
既存素地を復活させる事が可能です。

オプティクス【マニュアルオプティクス】
人間工学に基づく高ハンドリング性能を持ちつつ、ハウジングを軽量化・小型化したマニュアル用オプティクスです。セーフティートリガー機能、交換可能な焦点レンズ設計などの特性を持っています。

施工事例
橋梁の塗装前作業
離型剤・油分や塗膜、既存酸化膜の除去として採用されるクリーンレーザーは、高強度が求められる高品質な接合前処理が可能です。
旧塗装膜剥離作業
金属素材・溶接部に熱影響による応力変化やメカニカルダメージなしに、塗装や錆を飛散物や廃棄物なしに除去します。
協会について
協会概要
- 法人名
- 一般社団法人 クリーンレーザー工法協会
- 設立
- 事業開始
- 住所
- 〒512-1105 三重県四日市市水沢町4864-5
- 電話
- 059-390-6593
- 関連企業
W資格認定制度
加盟する協会員による施工技術が協会の定めた基準値以上となるよう、レーザーの原理および塗膜剥離・錆除去について、専門のトレーナーが講義・実技指導を行い、資格認定試験に合格した者のみが施工を行える資格制度を設けています。
また、レーザー照射によって発生する気化有機物の有毒性についても同様に、衛生工学衛生管理者による講義・安全衛生指導を行い、人的被害を未然に防ぐための資格制度を設けています。
上記二つの資格認定制度(1:技術・品質、2:安全衛生)を設けることで、より確実で、より安全、そしてクリーンなレーザー技術を提供します。
充実のサポート
クリーンレーザー工法に用いる機器・装置については、販売元(クリーンレーザージャパン株式会社)およびメンテナンス会社(クリーンレーザージャパン.プロ 株式会社)による充実のアフターサポートが受けられます。
会員種別
- 特別会員
- 定員となりました
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- A会員
- B会員
- 入会費・年会費につきましてはお問合せください
SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み
SDGs(持続可能な開発目標)とは
2015年の9月25-27日、ニューヨーク国連本部において、「国連持続可能な開発サミット」が開催され、150を超える加盟国首脳の参加のもと、その成果文書として、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(課題)」が採択されました。
このアジェンダ(課題)の中で、人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標が揚げられ、これが世界を変えるため17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs)」です。

クリーンレーザー工法協会では、以下の9つの目標を掲げ、
活動を通じて持続可能な社会の継続的な発展に貢献していきます。-
国内外の関係機関と連携し、クリーンなレーザー技術の普及を推進しています。
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持続的、包括的かつ持続可能な経済成長を継続させるための技術研鑽を続けています。
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クリーンなレーザー技術を用いてレジリエントなインフラ整備に寄与します。
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住み続けられるまちづくりに必要な、インフラ整備を担う技術革新に挑んでいます。
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廃棄物の発生を大幅に減らし、環境に優しいインフラメンテナンスを行います。
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気候変動とその影響に立ち向かうため、必要なインフラ整備技術を提供します。
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橋の下にある海洋資源を守るため、クリーンなレーザー技術が力を発揮します。
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生物多様性の損失を阻止するため、廃棄物を極力出さないクリーンな技術です。
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産官学民の垣根を超えて、パートナーシップで持続可能な社会の発展に貢献します。
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